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【映画も気になる!】マンガ『パリピ孔明』から学ぶマーケティングとビジネス戦略

先日、待ちに待った映画『パリピ孔明』が4月25日に公開されましたね!

私自身、この原作マンガは全話読破しているのですが、まだ映画を観に行けていません。

とはいえ、三国志最強の軍師・諸葛亮孔明が現代の渋谷に転生し、新人シンガーをプロデュースしていくストーリーはマンガもアニメも本当に面白く、実写映画化が決まってからずっと楽しみにしていました。

早く映画館に足を運んで、大スクリーンであの名シーンや計略の数々がどのように再現されているかを確かめたいところです。

さて、皆さんは『パリピ孔明』をすでにお読みになりましたか? まだ未読だという方にはぜひ原作マンガやアニメを観ていただきたいのですが、実はこの作品、エンタメ性だけでなく、ビジネスのマーケティングやブランディングの観点からも学びが多い点でも話題になっています。孔明が“軍師=プロデューサー”として、新人シンガー・月見英子(つきみ えいこ)の才能をいかに世に広めていくか。その過程で披露される三国志由来の策略や、戦略思考が非常に参考になるのです。

私自身、ビジネス書やマーケティング関連の書籍も読みますが、それらとはまた違った切り口で“人を動かす”ノウハウが描かれているのが『パリピ孔明』の魅力。

そこで今回は、映画の公開でさらに注目を集める本作について、ブランド構築」「コンセプトメイク」「ターゲッティング」「ファン作りの4つの観点から、ビジネスに活かせるポイントをまとめてみました。もちろんネタバレは最小限にしつつ、作品の魅力と学びどころをお伝えしていきます!


目次

『パリピ孔明』ってどんなストーリー?

まず簡単に物語の概要をおさらいします。時は三国志の時代——天才軍師・諸葛亮孔明は、病に倒れこの世を去るはずが、なぜか現代の渋谷に若き姿のまま転生してしまうという奇想天外なスタート。

まさにド派手で刺激的なパリピカルチャーの真っ只中に放り込まれた孔明は、「ここは冥府か?」と戸惑う中で、クラブ“BBラウンジ”で歌う月見英子という女性シンガーの歌声に心を打たれます。

英子は音楽の夢を諦めかけていたものの、孔明の励ましと戦略的サポートにより再起を果たし、少しずつその歌声を広めるように。孔明は三国志さながらの計略を駆使し、「知力99」の頭脳で現代の音楽ビジネスに挑むのです。

この独特の設定と、古典的な戦略や兵法を現代のプロデュース術に応用する展開が見どころ。そして、ただのギャグマンガというわけでもなく、英子の挫折や成長、音楽シーンでの勝負をしっかり描くドラマ性が人気を博し、コミックスはもちろんアニメ化、今回の映画化へと続いています。

新しさと懐かしさが融合した世界観が、幅広い層の心を掴んで離さないのです。


ブランド構築:ゼロからファンを獲得し、認知を広げていく

『パリピ孔明』の最大の魅力は、「無名の新人アーティストが大きな舞台へステップアップしていくプロセス」を丁寧かつエキサイティングに描いている点です。これはまさに“ブランド”をゼロから育て、ファンを獲得し、広く認知される存在へと成長させるプロセスと重ねることができます。

たとえば英子は当初、ライブハウスで歌うだけで精一杯の無名シンガーでした。いくら才能があっても、本人の頑張りだけでは集客やプロモーションに限界があります。そこに孔明が現れ、彼女の“商品価値”を徹底的に分析。その強み(魂を揺さぶる歌声)を活かすために、まずは少人数の観客を確実に魅了し、口コミで評判を広げるという戦略を取ります。

これは企業が新サービスをリリースするとき、まずは最小限のターゲット層に向けて徹底的に高評価を得て、徐々にマーケットを広げていく“スモールスタート戦略”に通じる考え方と言えます。いきなり大衆に訴求するのではなく、確実にファンになってくれる濃い層を狙い、その層が自発的に拡散したくなるような仕掛けを作る。英子の場合、孔明が仕込む“計略”は一見奇抜ですが、本質は「コアファンから段階的に拡大する」という現実的な王道施策でした。


コンセプトメイク:意外性とギャップで一気に目を引く

本作自体のタイトル『パリピ孔明』からして、かなりのインパクトがありますよね。「三国志の孔明がパリピに?」という意外性の組み合わせだけでも、思わず手に取ってみたくなるインパクトを生んでいます。

ビジネスにおいても、ネーミングやコンセプト設定で「真逆の要素を掛け合わせる」ギャップ戦略は有効です。あえて不釣り合いに思える組み合わせを提示することで、人々の興味を喚起し、“一度聞いたら忘れられない”状態を作り出します。マンガの原作者も「孔明がパリピになったら面白いのでは?」という一言からスタートしたようですが、その直感がまさにヒットの原動力になりました。

作中でも、孔明は様々な場面でギャップを活かした演出を行います。クラブのノリと三国志の壮大な歴史を融合することで、お客さんの興味を急上昇させるなど、“孔明だからこそ”のコンセプトメイクを次々と提案。これによって英子のライブや楽曲を単なる「新人が歌っている」から「何か凄い計略を仕込んでいるライブがあるらしい」という話題へと昇華させ、注目を集めるわけです。

私たちが何か新しい企画や商品、イベントを立ち上げる際にも、「これとこれを組み合わせたら面白そう」というアイデアの種を大切にして、一気に目を引くコンセプトを作ることが鍵になるでしょう。“考え抜かれた違和感”こそ、人々の興味をかき立てる最初の一歩です。


ターゲッティング:コアファンをしっかりつかみ、世代を広げる

英子がライブ出演権やフェス出演を賭けてさまざまなアーティストと戦う場面では、“ターゲッティング”の重要性が描かれています。ライブ会場に足を運んでくれる人、SNSで拡散してくれる人、その先の大きなイベントへと呼び込むために必要なファン層……。孔明はそれぞれが異なる属性を持っていることを見極め、状況に合わせて「どの層をどのように取り込むか」を考えます。

実際、マーケティングでは全方位にアピールするよりも、最初は狭いターゲット層を徹底的に攻略して熱狂的な支持を得る方が効果的。その後、徐々にターゲットの幅を広げることで、持続的なファンベースを築くことができます。『パリピ孔明』では、たとえばクラブに遊びに来る若い層だけでなく、SNSで情報を拡散してくれるインフルエンサー層、さらにはクラシックな音楽ファンなど、舞台によって異なるターゲットを設定しながら、英子の歌声を浸透させていきます。

さらにアニメ版のオープニングに「チキチキバンバン」という懐かしの楽曲を採用し、幅広い世代の注目を獲得した例も印象的ですよね。新しさに敏感な若年層だけでなく、懐かしさを感じる世代にもアプローチして、作品のファン層を拡大したのです。マンガやアニメの設定だけでなく、現実の楽曲やプロモーションにもターゲッティング戦略がしっかり使われている点が、『パリピ孔明』のヒットを支える大きな要因と言えます。


ファン作り:SNS×口コミ×一体感で大きなうねりを起こす

現代の音楽シーンでも欠かせないのがSNSの活用ですが、『パリピ孔明』ではこの“拡散力”を最大限に利用するエピソードが多数登場します。英子が夏の大型フェス出演の切符を手にするために「SNSで10万いいね!」を達成しなければならなかったり、ライバルとの対決でSNS上のファンがどれだけ応援してくれるかが勝負の鍵になったり……。孔明は「いかに人々の心を動かすか」を熟知しており、ファンの心理を味方につけるように緻密な計略を張り巡らせます。

ファンを増やすためには、単に情報を発信するだけでは足りません。孔明が英子のライブに向けて行ったのは「一体感」を作る仕掛け。たとえば特定のハッシュタグを使ってファン同士をつなげたり、サプライズ演出で観客のテンションを爆上げして、その瞬間をSNSで拡散させたりと、“イベント体験を共有させる”ことで支持者同士の連帯感を高めているのです。

また、『パリピ孔明』の劇中で印象的だったエピソードが、“大物DJへのアプローチ”。孔明は相手の「好物=プリン」という弱点(?)を事前にリサーチし、英子に差し入れをさせることで、そのDJの協力を得ることに成功します。これは「相手が何を望んでいるかを知り、それに応える」ことでコミュニケーションを円滑にし、相手の心を動かすというビジネスの基本でもあります。ファン作りにおいても同様で、ファンが何を求めているか、どんな体験を共有したいのかをリサーチし、それを提供することで応援の熱量は飛躍的に高まるのです。


軍師=プロデューサー諸葛亮孔明に学ぶビジネス戦略

『パリピ孔明』の孔明は、まさに「軍師=プロデューサー」として英子を成功へと導きます。戦場で磨いた兵法や策略の知識を、そのまま現代の音楽業界に応用するという設定がユニークですが、実はやっていることは非常に論理的。作中では三国志の名エピソード「草船借箭」や「石兵八陣」をモチーフにして、足りないリソースを他から借り受けたり、相手を翻弄する複雑な演出を仕込んだりと、常に限られた資源と状況を最大限に活かすための「戦略的思考」を実践しています。

これはどんなビジネスシーンでも応用できる考え方ですよね。自社が置かれているリソースを見極め、不足を補うために外部と連携しつつ、狙った成果を得るためのプロセスを綿密に計画する。そのうえで、競合が予想できない角度から攻める――まさに“軍師の手腕”を、現代のマーケターやマネージャーは学び取ることができます

さらに孔明は、英子や周囲の人々に対して、自分が「動かされない」強さを持ちながらも、相手の力を引き出す術に長けています。部下や後輩を指導する立場の人が読めば、まるで「コーチング」の手本のようにも見えてくるはず。無理に指示を押し付けるのではなく、相手のモチベーションや魅力を引き出し、自発的に行動させることで大きな結果を生む……。実際の組織マネジメントに通じるものがあります。


異色の「パリピ×三国志」はなぜ受け入れられたのか?

そもそも「パリピと孔明」という組み合わせは、日本のエンタメ界でも相当なインパクトを与えました。マンガ連載時から口コミで爆発的人気を博し、アニメ化では“チキチキバンバン”がSNSでバズり、いよいよ映画化へ……と破竹の勢いで広がった背景には、「古典×最新カルチャー」の融合という面白さだけでなく、人間ドラマや実践的な戦略がきちんと作り込まれていた点が大きいでしょう。

派手さやノリだけでなく、ビジネスに通じる要素が多いため、普段あまりマンガを読まない層やビジネスパーソンにも好評なのです。実際、私も友人から「ビジネスマンガとして読んでも面白いよ!」と勧められて手に取ったのがきっかけでした。読んでみると“笑い”と“学び”が両立していて、気づけば全巻揃えていたほど。そこにアニメの映像美や音楽の魅力が加わり、今回の映画化に至ったことで、さらに広い層にリーチしているのを感じます。


映画『パリピ孔明』への期待とこれから

4月25日に公開された映画『パリピ孔明』では、マンガやアニメでおなじみの名シーンがどのように描かれるのか、私も今からワクワクが止まりません。歴史上の人物が突然渋谷に現れ、パーティーピープルの世界に溶け込みながらも、英子と共に大きな夢に挑戦する――このギャップは実写ならではの見応えがありそうです。

映画で描かれるストーリーや演出も、もちろん楽しみですが、個人的には実写ならではの「リアリティのある音楽プロデュースシーン」に期待しています。アニメやマンガでは表現しきれなかった部分を、映像と音楽の生の迫力でどう再現し、どんな仕掛けが施されているのか。孔明の策略がリアルに見えることで、改めて「あ、これってビジネスでも使えるかも?」と感じられるかもしれません。

もしまだ原作を読んだことがない方は、映画の前にマンガやアニメをチェックしておくと、一層楽しめると思います。そして映画鑑賞後は、ぜひ「孔明の計略って自分の仕事やプロジェクトに置き換えたらどうなるかな?」と考えてみると、新たなアイデアが浮かんでくるかもしれません。私も映画を観に行ったら、ここぞとばかりに孔明の名台詞や作戦をビジネスに活かせないか? とメモを取りまくるつもりです(笑)。

アニメ版も見ねば(Amazon Primeで配信中)


まとめ:エンタメ×ビジネスを両立する『パリピ孔明』の魅力

以上のように、『パリピ孔明』は斬新なエンタメ作品でありながら、ブランド構築・コンセプトメイク・ターゲッティング・ファン作りといったビジネスの基礎をマンガの中で凝縮して見せてくれる“教科書”的な側面があります。ここまで読んでみて、「なんだか面白そう!」と思った方はぜひ手に取ってみてください。英子と孔明が繰り広げるドタバタ劇を楽しむ中で、ビジネスに役立つヒントを発見できるはずです。

実際、私自身も最初は「パリピと孔明? 何それ(笑)」という好奇心だけで読み始めましたが、物語が進むにつれ孔明の柔軟な思考力や人心掌握術にすっかり魅了されてしまいました。そして何より、英子がステージに立つたびに感じる「音楽の力」と、その裏で支えている孔明や仲間の温かさが、読む者の心を突き動かします。そこにビジネスの視点を重ねてみると、頑張る若手を支えるリーダー像や、制限がある中で最大限の成果を出す創意工夫など、多くの共通点が見えてくるのです。

映画をまだ観ていない私ですが、近々映画館に行って最新の“パリピ孔明ワールド”を堪能してこようと思います。スクリーンで動く孔明と英子のコンビを見たら、きっとまた仕事へのモチベーションも上がりそうな予感…。皆さんもこの機会にぜひ、『パリピ孔明』の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?

エンタメでありながらビジネスのエッセンスも盛り込まれている『パリピ孔明』は、4月25日公開の映画をきっかけに、さらに大きな盛り上がりを見せることでしょう。

私のようにマンガは全話読破していても、実写で描かれる新鮮な魅力を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。皆さんもぜひ映画館に足を運んで、思う存分パリピ孔明に振り回されてみてください!

そこから生まれるインスピレーションが、あなたのビジネスライフをさらに面白くするかもしれません。

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