はじめに
Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクス(UA)からGoogle Analytics 4(GA4)への移行が進む中、両者の違いを理解することが重要です。本記事では、UAとGA4の主要な違いを詳しく解説し、なぜGA4への移行が必要なのかを説明します。
目次
計測方法の違い
- UA: ページビューを軸にセッションを計測
- 従来のUAでは、ウェブサイトの閲覧を中心とした分析が主流でした。
- GA4: イベントを軸にユーザー単位で計測
- GA4では、ユーザーの行動をより詳細に追跡可能になりました。
- これにより、ウェブサイトだけでなくアプリも含めた統合的な分析が可能になっています。
セッションの定義
- UA: セッションはページ表示時間に基づく
- UAでは、一定時間(デフォルトで30分)経過するとセッションが終了します。
- GA4: セッションはイベント発生時間に基づく
- GA4では、イベントの発生を基準にセッションを計測します。
- これにより、より正確なユーザー行動の把握が可能になりました。
コンバージョンのカウント
- UA: 1セッションで1回のみカウント
- UAでは、1つのセッション内で同じコンバージョンが複数回発生しても1回としてカウントされます。
- GA4: 複数回カウントされる
- GA4では、1つのセッション内で同じコンバージョンが複数回発生した場合、それぞれがカウントされます。
- これにより、コンバージョン数が増加する傾向があります。
プライバシー対応
- GA4は国際的なデータ規制に準拠
- GA4は、GDPRなどの国際的なプライバシー規制に対応しています。
- プライバシー保護が強化されている
- ユーザーのIPアドレスの匿名化やデータ保持期間の設定など、プライバシー保護機能が強化されています。
- サードパーティCookieの廃止に対応
- GA4は、今後予定されているサードパーティCookieの廃止に備えた設計になっています。
サポート終了
- UAは2023年7月1日でサポート終了
- Googleは2023年7月1日をもってUAのサポートを終了しました[3]。
- GA4への移行が必要
- すべてのユーザーは、データ収集を継続するためにGA4への移行が必要です。
- GA4は今後のメインツール
- GA4は、Googleが今後主力として開発を続けるアナリティクスツールです。
🗒️ Answer
GoogleアナリティクスのUAとGA4には、計測方法、セッション定義、コンバージョンカウント、プライバシー対応、そしてサポート状況に大きな違いがあります。GA4はイベントベースの計測を採用し、より詳細なユーザー行動分析が可能になりました。また、プライバシー保護が強化され、国際的なデータ規制に準拠しています。UAのサポートは2023年7月1日に終了したため、すべてのユーザーはGA4への移行が必要です。GA4はより柔軟で詳細な分析が可能であり、今後のデジタルマーケティングにおいて重要なツールとなります。